先般、
九州地方から
東北地方までの広い範囲において発生した「令和2年7月豪雨」は、多くの
死傷者や家屋の全半壊、
床上浸水、道路の損壊など甚大な被害をもたらしました。この豪雨により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。また、現在も
避難生活を余儀なくされている方々が、一日も早く
日常生活を取り戻されることを願っております。
本市におきましても、同月6日、
土砂災害発生の危険性が高まったため、
諫早地域北部、
高来地域、
小長井地域に
避難勧告を発令しました。その後、本市を含む
県内各地に「
大雨特別警報」が発令されたことを受け、「
災害対策本部」を設置し、情報を収集するとともに、
避難勧告を
市内全域へと拡大いたしました。市内21カ所に開設いたしました
避難所におきましては、ピーク時には343世帯、844名の方が避難されたところでございます。なお、今回の豪雨による
床上浸水等の被害は発生いたしませんでした。
高来町の轟峡に観光で来られていた御家族が、7月25日、遊歩道において崖崩れに巻き込まれ、2名が亡くなり1名が重傷を負うという大変痛ましい出来事が発生いたしました。お亡くなりになられた方々の御冥福と負傷された方の一日も早い御回復を衷心よりお祈り申し上げますとともに、市民をはじめ多くの皆様に大変な御心配をおかけしておりますことに、深くおわびを申し上げます。
市といたしましては、二度とこのような悲しい出来事が発生しないよう、
大学教授等の専門家で構成する第3
者機関の「令和2年7月豪雨に伴う
轟峡法面崩壊等再発防止検討委員会」を設置し、
再発防止のための
原因究明と
施設整備に対する提言を頂きたいと考えており、その提言を基に、今後の対策と
施設管理の在り方を検討してまいる所存でございます。
本市の7月の降雨量は、県が貝津町に設置している雨量計では平年の3倍を超える1,187ミリ、
多良山系の高来町黒新田では1,417ミリを記録し、河川及び道路、農地・
農業用施設、
林道等において、10億円を超える被害が発生しており、これらの被害を速やかに復旧するための
予算案を本議会に提出いたしております。
なお、被災地への支援といたしましては、記録的な豪雨と河川の
氾濫等により甚大な被害が発生しました熊本県球磨村に、
罹災証明に係る
災害調査や
避難所運営支援のため、延べ8名の職員を派遣したところでございます。
新型コロナウイルス感染症につきましては、世界では
感染者が2,500万人、
死亡者が85万人を超え、広範な地域や国で感染が拡大しており、国内では累計で7万人以上が感染し、1,300名を超える方が亡くなられております。県内では、7月3日に新たな
感染者が確認されて以降、感染が拡大し、昨日までの
累計感染者数は234名となっております。本市におきましては、4月に感染が報告されてから3カ月以上確認されておりませんでしたが、7月16日に新たな
感染者が報告されて以降、
飲食店における
クラスターの
発生等により、市内における
感染者の合計は36名となっております。なお、先月10日以降は、新たな
感染者は確認されておりません。
市民の皆様には、引き続き、外出時における人との距離の確保、マスクの着用、手洗いの励行などの基本的な
感染防止策の徹底をお願いしたいと思います。
また、
市内感染者のうち、30歳代以下の占める割合が7割を超えている実情を踏まえ、
SNS等を活用し、特に若い世代へ重点的に働きかけてまいりたいと考えております。
去る7月17日、国におきましては、「
経済財政運営と改革の
基本方針2020」、いわゆる「骨太の方針」が閣議決定されました。その中で、
新型コロナウイルス感染症拡大の状況下において浮き彫りとなった
行政分野における
デジタル化・
オンライン化の遅れや都市過密・
一極集中の
リスク等の積年の課題を解決するとともに、10年かかる変革を一気に進め、「新たな日常」を実現することとされております。
また、令和3年度の当初予算におきましては、
概算要求の期限を今月末まで遅らせるとともに、仕組みや手続をできる限り簡素にし、
感染症拡大の動向とその経済・
国民生活への影響を見極めつつ、
予算編成を行う方針が示されました。
本市といたしましても、今後の国の動向を見極めながら適切に対応してまいりたいと考えております。
九州新幹線西九州ルートにつきましては、
建設主体である鉄道・
運輸機構により実施されているトンネルや
高架橋等の
土木工事が概ね完成し、順次レールの敷設、
電気設備等の工事が進められております。また、
新幹線駅舎につきましても、外壁、屋根の施工が完了し、現在、内装を施工中であり、令和4年度中の開業に向けて着実に進捗しているとお聞きしております。
また、新鳥栖・
武雄温泉間の
整備方式につきましては、本年6月に
国土交通省から佐賀県に対し提案された「
フル規格」や「
ミニ新幹線」など5つの
整備方式の全てに対応できる
環境影響評価の実施について、佐賀県は「同意できない」と回答され、令和5年度からの着工が難しくなったと聞き及んでおります。
県は、先月26日と27日の2日間、新鳥栖・
武雄温泉間における
環境影響評価の早急な着手や、
北陸新幹線と一体的な議論による
整備財源の
確保等について、政府・与党などに対し、県知事及び
沿線市長等の連名の要望書を提出されたところでございます。
本市といたしましては、今後も国と佐賀県の協議を注視しつつ、「
対面乗換方式」が長期化することなく、本来の
新幹線整備効果を十分発揮できる「
フル規格」での整備に御理解いただけるよう、県や
関係自治体等と連携を図りながら
国等関係機関に対し働きかけてまいる所存でございます。
諫早駅周辺整備事業につきましては、
交流広場、
バス待合所、店舗、
ホテル等の
複合施設となります
諫早駅東地区再
開発ビルI棟2工区については、本年12月の竣工を、マンション、店舗、
駐車場等が整備される再
開発ビルII棟についても、来年3月の竣工を目指し、建設を進めております。
建設工事の竣工後は、再
開発事業により床の権利を取得された方々に順次入居いただくとともに、再
開発ビルI棟の前面に計画しておりますバス、
タクシー専用の
公共交通広場の整備を本格的に進め、
新幹線の開業までには、
バスターミナル機能を含む再
開発事業全体を完成させたいと考えております。併せまして、再
開発ビル全体の愛称を公募したところ、全国から1,582件の応募を頂き、
愛称選考委員会での選考を経て「iisa」に決定いたしました。今回決定いたしました愛称が、今後末永く市民の皆様に親しまれ、愛されるよう願っているところでございます。
それでは、市政の主要な事項につきまして御説明申し上げます。
緊急経済対策。1、市の対策。
本市経済につきましては、
新型コロナウイルス感染症の
市内感染者数が一時増加したことを受け、営業を自粛された
店舗等もあり、大変厳しい状況が続いていると考えております。このような状況の中、本市では、これまで様々な
緊急経済対策を実施してまいりました。
まず、
感染症拡大により影響を受けた
事業者への一律30万円の支給及び宿泊・
タクシー・
観光バス事業者への
追加支援を行う「
緊急経営支援給付金」につきましては、6月末で受付を終了し、2,445件、7億7,141万円を交付したところでございます。また、
売上等が減少した
中小企業者に対し、融資と併せて保証料と3年間の
利子全額を助成する「
緊急資金融資」につきましては、これまでに126件、約17億円の融資額となっております。
市民の消費を喚起し、
地域経済の活性化を図る、「いさはや
地域振興商品券」につきましては、
市内郵便局、長崎県
央農業協同組合、
諫早観光物産コンベンション協会において、7月21日、販売を開始したところでございます。
発行総額は、26億6,500万円で、
発行総数は41万冊、1冊の販売額は5,000円ですが、30%のプレミアムを付加して、6,500円分の買い物ができる商品券で、1人につき3冊まで購入可能となっております。先月31日現在、
発行総数の53.5%に当たる約22万冊を購入いただいております。
なお、
市内飲食店等を応援するための食の
総合サイト「さぐっと」は、本日から開設いたしております。登録された店舗の情報と併せて
感染防止対策の取組も情報発信しており、市民をはじめ多くの皆様の
利用促進につなげたいと考えております。
2、国の対策。全国一律に実施されました市民1人
当たり10万円を支給する「
特別定額給付金」につきましては、8月11日に受付が終了し、同月末現在、市内6万852世帯のうち、6万654世帯へ支給しており、
給付対象者への支給率は99.8%でございました。また、
中小企業・
小規模事業者等に対する
経営支援対策である「
持続化給付金」及び「
家賃支援給付金」については、
申請期限が来年1月15日までとなっており、まだ手続がお済みでない方は早めに手続していただきたいと思っております。
3、県の対策。県の
経済対策につきましては、
休業要請に協力された
事業者に対し、一律30万円を支給する「
休業要請協力金」や、
県内宿泊旅行に対し、宿泊費から5,000円を割り引く
支援等が実施されたところでございます。
また、
感染拡大防止の
追加支援としまして、
飲食店が行う
換気設備や
空調設備の導入に対し、200万円を上限に支援する「
飲食店向け新しい
生活様式対応支援補助金」の
申請受付が、先月25日から開始されております。
子育て環境の充実。
子育て環境の充実につきましては、安心して
子育てができる
まちづくりを推進するため、「第2期
諫早市子ども・
子育て支援事業計画」を本年3月に策定いたしました。これまでも、
福祉医療等の充実、
子育て家庭の
経済的負担の軽減を図るための
幼児教育・保育の無償化の実施、
民間保育所や
学童クラブの
施設整備及び充実に取り組んできたところであり、引き続き、
子育て環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
また、先月26日に、
アエル中央商店街の
アエルウエスト2階に「すくすく広場」をオープンいたしました。
感染拡大防止のため、当面の間、
事前予約での利用となりますが、今後、多くの
子育て世代の皆様に御利用いただきたいと存じます。
教育環境の充実(
GIGAスクール整備事業)。
学校教育の
ICT化を進める「
GIGAスクール整備事業」につきましては、今年度中に
児童生徒1人に
パソコン1台を整備するとともに、授業で活用する際の基盤となる
校内通信ネットワークを構築したいと考えており、
教育用コンピュータ機器の取得に関する議案のほか、
校内通信ネットワークに係る所要の
予算案を本議会に提出いたしております。今後は、来年度からの
運用開始を目指し、事業の進捗を図ってまいりたいと考えております。
スポーツパークいさはや。(仮称)久山港
スポーツ施設につきましては、6月に
正式名称の公募を行い、4,216件の応募を頂き、
名称選考委員会における協議の結果、「スポーツパークいさはや」を選考いただきました。市といたしましては、これを
正式名称として、施設の設置及び管理に係る条例案を本議会に提出いたしております。
文化の振興。
本市出身の書家で、
日本書道界の重鎮として活躍されるとともに、多くの後進の育成に尽力されるなど多大な御功績を残されました
廣津雲仙先生が、今年で生誕110周年を迎えられることを記念いたしまして、今月19日から来月11日の日程で「
廣津雲仙展」を美術・歴史館で開催いたします。また、昨年11月に
市指定文化財が6件追加され、本年2月には、「
諫早家文書」が
県文化財に指定されたことに伴い、来月16日から25日の日程で「新
指定文化財展」を同館で開催いたします。この機会に、ぜひ御鑑賞いただきますようお願い申し上げます。
県及び
県内市町は、「
国民文化祭、
全国障害者芸術・
文化祭」の令和7年度の誘致に向け取り組むことで合意したところでございます。本
文化祭は、地域の
文化資源等の特色を生かした文化の祭典で、
文化芸術の継承、発展及び創造などを目的に開催されており、誘致が実現しますと、地域の特色ある
伝統文化や
文化資源の全国への発信とともに、
交流人口の拡大にもつながる絶好の機会になるものと思っております。
地域おこし協力隊。都市部から地方へ生活の拠点を移し、様々な
地域協力活動に従事する「
地域おこし協力隊」につきましては、本年4月から募集を行い、今月1日付で1名を採用したところでございます。
今後は、
SNS等を活用した本市の魅力や移住・定住に関する情報の発信に、地域外からの新たな視点で取り組むとともに、
移住希望者への
相談対応などの業務を担うこととしており、本市への移住・定住のさらなる推進を図ってまいりたいと考えております。
国勢調査の実施。国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、5年に一度の
国勢調査が、本年10月1日を基準日として全国で実施されます。
本市においては、
指導員93名と
調査員640名の体制で
市内全域を調査するため、
指導員・
調査員への
説明会を開催し、本格的な実施に向けて取り組んできたところでございます。今月14日から30日にかけ、
調査員が調査票を各世帯に配付することとしております。市民の皆様には、
新型コロナウイルス感染症の
感染拡大防止のため、できる限り郵送による提出や、
パソコン・
スマートフォンを利用したインターネットによる回答への御理解・御協力をお願いしたいと存じます。
以下、主な
提出議案につきまして、概略を御説明申し上げます。
議案第74号は、
多良見クリーンセンター解体工事について、
請負契約を締結しようとするものでございます。
議案第75号「令和2年度
諫早市一般会計補正予算(第4号)」は、14億900万円の追加を計上するもので、補正後の総額は856億200万円となり、前年度同期と比較して36.6%の増となります。
なお、
追加議案として
人事案件と令和元年度各
会計決算の認定に関する議案などを予定しております。
以上、総括的に申し述べましたが、詳細につきましては
担当部局長から説明いたします。
何とぞ、よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げまして、私からの
総括説明を終わります。ありがとうございました。(降壇)
4
◯議長(
田川伸隆君)[18頁]
次に、日程第3「報告第13号及び報告第14号」の報告2件を
一括議題とし、
報告ごとに、市当局の説明を求めます。
まず、報告第13号。
5
◯建設部長(
矢竹秀孝君)[18頁]
報告第13号「
専決処分の報告について」御説明申し上げます。
本件は、市長の
専決処分にする軽易な事項の指定について、第2号の規定に基づき、(仮称)
諫早駅東地区再
開発ビルI棟建設工事(2工区)に係る
工事請負契約の
変更契約を締結することについて、別紙のとおり
専決処分をいたしましたので、
地方自治法第180条第2項の規定により報告するものでございます。
次のページの別紙、
専決処分書を御覧ください。
本件は、令和2年第1回
諫早市議会定例会において、議案第13号により、議会の議決を得て
変更契約を締結した
工事請負契約の一部を変更したものでございます。
変更内容は、
契約金額変更前の25億4,323万6,000円を1,698万4,000円増額し、25億6,022万円としたものでございます。
変更理由につきましては、再
開発ビルI棟の
東側屋外通路に設置する大
ひさしなどについて、より
耐久性を確保するため、天井吊り金具の仕様を変更する必要が生じたこと等により、
増額変更を行ったものでございます。
添付資料といたしまして、資料4分の1に
契約変更請書の写しを、資料4分の2に2階
平面図と
東立面図を、資料4分の3に3階
平面図を、資料4分の4に3階までの断面図を添付いたしております。
変更内容の主なものにつきましては、資料4分の4を御覧ください。
変更場所は、太い点線で囲んでいる
図面左側の大
ひさしの
天井部分と、右側の2階3階の
天井部分になります。両方とも屋外にありますので、台風のときなどは、天井を持ち上げるような下からの大きな風荷重を受けます。天井の吊り金具に対しても、大きな圧縮の力がかかりますので、
角パイプを
圧縮補強材として追加し、より
耐久性を持たせたものでございます。
以上で、報告第13号の説明を終わらせていただきます。よろしく御了承賜りますようお願い申し上げます。
6
◯議長(
田川伸隆君)[19頁]
次に、報告第14号。
7
◯総務部長(竹市保彦君)[19頁]
報告第14号「
専決処分の報告について」御説明申し上げます。
本件は、市長の
専決処分にする軽易な事項の指定について、第3号の規定に基づき、
損害賠償の額を定めることについて、別紙のとおり
専決処分をいたしましたので、
地方自治法第180条第2項の規定により報告するものでございます。
別紙、
専決処分書を御覧ください。右面に資料も添付いたしております。
事故の概要でございますが、令和2年5月25日午後3時頃、
市役所庁舎前
駐車場におきまして、
本市会計年度任用職員(
庁舎管理員)が、刈払機による
除草作業中に小石を跳ね、
駐車場内を走行中であった
濱本耕吉氏所有の
普通自動車の
助手席側後部窓ガラスに損傷を与えたものでございます。
本件事故は、
除草作業中の周囲への
飛散防止措置を十分に取っていなかったことが原因でございますが、
事故発生時から、当事者と鋭意交渉を行ってまいりました結果、令和2年7月3日に示談が成立いたしましたので、これによる損害を賠償するものでございます。
損害賠償額は、車両の修理費及び
修理期間の代車費用として、4万810円でございます。今後、このような事故が起こらないよう、作業中の
安全対策を徹底してまいりたいと考えております。
以上、簡単ではございますが、報告第14号の説明を終わらせていただきます。よろしく御了承賜りますようお願い申し上げます。
8
◯議長(
田川伸隆君)[19頁]
これより、
報告ごとに質疑に入ります。
まず、報告第13号「
専決処分の報告について(
工事請負契約の変更について:(仮称)
諫早駅東地区再
開発ビルI棟建設工事(2工区))」に対する質疑に入ります。
9
◯村川喜信君[19頁]
まず、なぜ今の時期になって契約変更しなければいけないかという観点でございます。というのは、屋外に設置するもので、設計当時にいろんなことを考えられただろうと思うのです。その設計の時点で、この屋外にかかる大
ひさしとかJR側の天井のほう、どれくらいの風圧を想定されておったのか、分かったら教えてください。
10
◯建設部長(
矢竹秀孝君)[19頁]
当初設計におきましては、大体
標準設計でいたしておりまして、屋外につきましては、
建築基準法で決まっておりますけども、大体1秒間
当たり34メートルで設計いたしておりました。ただし、今回施工するに
当たりまして、今回の大
ひさしの部分ですとか、あと、西側はJRに近接いたしておりますので、あと、台風も近年非常に大型化しているということで、施工をしながら、
施工業者、施工の監督と管理を委託しております
設計会社、それから
諫早市と協議いたしまして、今回1秒間
当たり51メートルから61メートルにも耐える風速でしたほうがいいと、安全を確保したほうがいいということで、その時点で設計を変更するということを協議いたしまして、今回、そういう対応をするということで変更させていただいたものでございます。
11
◯村川喜信君[19頁]
説明いただいたのですけど、当初、設計する段階では、34メートルを想定したというお話でございました。なぜ、34メートルを想定していたのか。これを設計する当時から、今、台風の時期に入ってきていますけど、50メートルというのがほとんどです。今度発生している10号なんかは、最大瞬間風速80メートルとかという話も出てきています。聞いた話ですけど、屋外に設置する部分で、例えば渡り廊下の
ひさしの部分、これを計画したときに、当然ながら、風速60メートルでも十分耐えられるという話を聞いたことがございます。今となっては遅い話でありますけど、やはり安全第一に考えるのが常套手段だと思います。今後もこういう話、いろいろ設計する段階で出てこようかと思いますけど、そのときにはしっかりしたものを築き上げていただきたいと思います。
12
◯建設部長(
矢竹秀孝君)[20頁]
当初の設計におきましては、先ほど御説明しましたように、
建築基準法の告示というのが決まっておりまして、
標準設計をさせていただいたと。それで、建築確認申請も当然問題なく通っております。今、議員がおっしゃるように、台風は大型化しておりますので、想定できないような風にも耐え得るようにということで、現場で判断をいたしまして、今回、設計変更で補強をさせていただいたということでございます。
13 ◯山口喜久雄君[20頁]
今、お話ありましたけど、
建築基準法にそう書いてあるからということでしたけども、これから先、
建築基準法というのはこういうことに対応して強度をもっと強化するような方向に移行していく態勢にあるのかどうか、もしなければ、やっぱりそういう声を上げていかないと、全国的に強化してもらわなければいけないと思うのですけども、そこら辺はどうですか。
14
◯建設部長(
矢竹秀孝君)[20頁]
近年、台風ですとかいろいろ、大雨につきましても、これまでの想定にないようなことが発生いたしておりますので、国としてもいろいろ検討されておりますので、そういった事案等も含めて、今後どうなるか市ではそこまでの情報は収集しておりません。方向としましては台風の強力化といいますか、そういうものに対応するような設計については、見直しをする方向で進められるのではないかと思っております。
15
◯議長(
田川伸隆君)[20頁]
ほかになければ、これをもって報告第13号に対する質疑を終結いたします。
次に、報告第14号「
専決処分の報告について(
損害賠償の額を定めることについて:
除草作業の瑕疵に係るもの(諫早
市役所庁舎前
駐車場))」に対する質疑に入ります。
16 ◯中野太陽君[20頁]
おはようございます。
専決処分の報告第14号の件について伺います。
これは、全員協議会でも説明がありましたので重複すると思います。最後に、部長が「
安全対策を徹底する」と言われました。
再発防止が当然だと思います。どのような
安全対策をするのかというのが、全員協議会の中で様々な議員の皆様から出されました。例えば、曜日を変更するとか、人の通っていない時間帯でするとか、ここの場所だけではなくいろんな場所で、職員の方も含めて、委託も含めて、こういった草払いの道具を使う場合があるというところでどのような徹底を考えておられるのか、そこをお答えいただきたいと思います。
17
◯総務部長(竹市保彦君)[20頁]
安全対策の徹底といいましょうか、
安全対策につきましては、これまでも取っているというところでございます。特に、刈払機の飛散防止対策につきましては、1人で作業するのではなく、板みたいなものを持って脇で飛散を防ぐというのが通常ではございますが、それはこれまでもできる限りやっているということが一つ。それから、先ほど議員もおっしゃいましたけども、実施する時間帯あるいは日時の問題などもあろうかと思います。これまでもそういう部分には注意をして実施してきたのでございますけども、このときは、ちょうどクローバーが盛んに育っていた頃でございまして、早急な草刈が必要ということで1人で作業をやってしまったというところがまず一つはよくなかった点であると思っております。徹底と申しますのは、これまで行っておりました2人あるいは3人で作業を実施する、あるいは作業実施を適切な時間帯、時期にするというのを徹底するというのが一つ。それと、もう一つ、今、私どもで考えておりますのは、庁舎前は利用者が多うございますので、なかなか人がいないときというのは難しうございますので、刈払機を使わずに
除草作業ができるような方法がないのかなということも検討しているところでございます。
18 ◯田中哲三郎君[20頁]
その刈払機を使うに当たって、作業者の方に対する特別講習とか、そういったものは必要ではないのかというのをお尋ねいたします。
19
◯総務部長(竹市保彦君)[21頁]
庁舎の管理人の方々につきましては、会計年度任用職員として採用しているわけでございますが、それまでの勤務経験などによりまして採用いたしております。その中で、刈払機を使った作業などの実務経験がある方ということで経歴の中に入っているところもありますので、特別に刈払いの研修というのを実施しているということはございません。ただ、機械がそれぞれ違いますので、機械の操作につきましては、研修を行っているところでございます。
20 ◯田中哲三郎君[21頁]
そうしたら今の答えでは、使うに当たって特別な教育は必要ないという認識でよろしいのですか。
21
◯総務部長(竹市保彦君)[21頁]
安全対策につきまして、こういうことに注意をして作業をしてくださいという指導・指示は行いますけども、草刈りをするに当たっての特別な研修というのは受講はしていない。実施がされているのかどうかもよく分かりませんけども、それはやっていないというところでございます。
22
◯議長(
田川伸隆君)[21頁]
ほかになければ、これをもって報告第14号に対する質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております報告第13号及び報告第14号は、以上の報告をもって了承をお願いいたします。
次に、日程第4「議案第72号から議案第75号」までの4議案を
一括議題とし、
提案理由につき、市当局の説明を求めます。
まず、議案第72号。
23 ◯政策振興部長(中田誠人君)[21頁]
議案第72号「
諫早市スポーツパークいさはや条例」につきまして、御説明申し上げます。
本案は、(仮称)久山港
スポーツ施設整備事業により、新たなスポーツ拠点として整備いたしました施設につきまして、
提案理由に記載しておりますとおり、市民の健康を増進し、スポーツの普及振興を図るとともに、スポーツその他行事による
交流人口の拡大に資するため、施設の設置及びその管理など必要な事項につきまして、
地方自治法第244条の2第1項の規定に基づき、本条例を制定しようとするものでございます。
条例の内容につきまして御説明いたしますので、議案第72号を御覧ください。
第1条から第15条までと附則を規定しております。第1条では、スポーツパークの設置の目的及び名称について。第2条及び第3条では、位置及び設置する施設について規定しております。第4条から第6条は、利用の許可及び不許可について。第7条から第11条は、使用料の不還付、使用料の減免、許可の取消しなどについて。第12条から第14条は、行為の禁止、入場の制限などについて規定しております。第15条は、委任規定でございます。附則につきましては、施行期日を令和2年12月1日とし、関係する
諫早市体育施設条例の一部を改正するとともに、経過措置を設けようとするものでございます。
次に、末尾に添付しております議案第72号資料を御覧ください。
中ほどの経過に簡略に記載しておりますが、条例の名称でもあります施設全体の名称につきましては、本年6月に一般公募を行い、4,216件、重複分を整理した名称数といたしましては、3,385作品の御応募をいただきました。この中から予備選考を経た後、スポーツ関係、地域住民、商工団体、地元大学生の方々から成る10名の選考委員会の委員の方に書類選考による1次選考、2次選考をいただいて19作品にまで絞り込み、御協議による総意としてスポーツパークいさはやを、選考結果として8月に市に御報告いただいたところでございます。
以上で、議案第72号の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議賜りますよう、お願い申し上げます。
24
◯議長(
田川伸隆君)[21頁]
次に、議案第73号。
25 ◯教育長(西村暢彦君)[21頁]
議案第73号「財産の取得について」御説明申し上げます。
本案は、国のGIGAスクール構想に沿って、
諫早市立小・中学校の
児童生徒へ1人1台教育用コンピュータの整備を行うため、コンピュータ機器を取得することについて、
諫早市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものでございます。
整備する教育用コンピュータは、1万1,714台でございます。取得金額は、5億1,502万9,438円で、取得の相手方は、長崎市文教町11─5、リコージャパン株式会社、販売事業本部、長崎支社、長崎営業部部長黒木浩司氏でございます。
以上で説明を終わらせていただきます。よろしく御審議賜りますよう、お願いを申し上げます。
26
◯議長(
田川伸隆君)[22頁]
次に、議案第74号。
27 ◯市民生活環境部長(田川浩史君)[22頁]
議案第74号「
工事請負契約の締結について(
多良見クリーンセンター解体工事)」について、御説明申し上げます。
本案は、県央県南クリーンセンターの供用開始に伴い、休止しておりました多良見クリーンセンターの解体工事の
工事請負契約につきまして、
諫早市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決をお願いするものでございます。
契約の目的は
多良見クリーンセンター解体工事、契約の方法は一般競争入札、契約金額は2億309万8,500円となっております。
契約の相手方は、
諫早市永昌東町6番10号、西州建設株式会社でございます。なお、工期につきましては、契約の日から令和3年12月28日までとしております。
次に、資料といたしまして、議案の次のページに資料5分の1、工事請負仮契約書の表題5の写し、5分の2が入札結果、5分の3が位置図となっております。
次に、A3の用紙を開いていただき、資料5分の4が
平面図、その裏面が資料5分の5として立面図を添付いたしております。
工事概要を御説明いたしますので、資料5分の4の
平面図を御覧いただきたいと思います。
図面中の黒の太枠で囲った部分が今回の工事範囲となります。その中の斜線部分が解体建物でございますが、工場と焼却施設でございますけど、こちらが建築面積1,177平方メートル、下のほうの管理棟が247平方メートル、右下のほうの車庫棟が54平方メートル、全体で約1,500平方メートルとなっております。
以上、誠に簡単ではございますが、議案第74号の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議賜りますよう、お願い申し上げます。
28
◯議長(
田川伸隆君)[22頁]
次に、議案第75号。
29 ◯財務部長(中村秀憲君)[22頁]
議案第75号「令和2年度
諫早市一般会計補正予算(第4号)」につきまして、御説明を申し上げます。
本案による歳入歳出予算の補正は、第1条に記載いたしておりますとおり、歳入歳出それぞれ14億900万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ856億200万円にしようとするものでございます。
第2条の地方債の補正につきましては、4ページ及び5ページをお開き願います。
まず、4ページは第2表地方債補正の追加でございますが、起債の目的欄に表記しております
学校教育施設整備事業費及び体育
施設整備事業費の起債の限度額につきまして、表中、合計欄の上に括弧書きでお示ししております1億5,710万円を追加しようとするものでございます。
次の5ページは、第2表地方債補正の変更でございますが、起債の目的欄に表記しております農業農村整備事業費及び現年災害復旧事業費の起債の限度額につきまして、表中、右下の合計欄の上に括弧書きでお示ししております3億6,620万円を増額しようとするものでございます。なお、補正後の地方債の合計額は、60億8,130万円でございます。
次に、歳入歳出の概要につきまして、御説明申し上げますので、議案に添付しております資料1、令和2年度9月補正予算説明資料を御覧いただきたいと存じます。
1ページをお開き願います。補正予算の概要でございます。補正予算第4号の内容は、国・県補助の内定に伴う事業、市単独で実施が必要な事業、県営事業負担金、災害復旧事業について計上いたしております。補正予算の額は14億900万円としており、今回の補正予算の額を現計予算と合算いたしますと、予算総額は856億200万円となります。これを前年度同時期の9月現計と比較いたしますと、229億1,800万円、率にいたしまして、36.6%の増となっております。なお、今年度の特殊要因であります
新型コロナウイルス感染症及び
緊急経済対策に係る予算を除いた通常ベースで比較いたしますと、46億円、率にいたしまして、7.3%の増となります。また、歳入予算の内訳につきましては、国庫支出金以下、表に記載の内容でございます。
次に、2ページを御覧ください。歳出予算の概要につきまして、費目順に金額と事業名及びその概要を記載いたしております。このうち、主な事業につきましては、表の右側に主事として別に配付しております資料に、令和2年度9月補正予算の主な事業説明書のページを記載いたしておりますので、後ほど御覧いただければと存じます。
次に、3ページをお開き願います。これは、歳入予算の款別明細でございます。
次の4ページは、補正後の歳入歳出予算額を前年度同時期の予算額とそれぞれ款別に比較した資料でございます。
また、5ページは、基金積立状況一覧表でございます。基金の令和2年度末現在高見込みは、163億5,637万1,000円となっております。
以上で、議案第75号の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議を賜りますよう、お願い申し上げます。
30
◯議長(
田川伸隆君)[23頁]
次に、日程第5「請願第1号」を議題とし、請願の趣旨について紹介議員の説明を求めます。
31 ◯林田直記君[23頁]
請願第1号「高齢者の交通費助成を求める請願書」請願者の住所氏名、
諫早市多良見町シーサイド3─65、交通費助成を実現する
諫早市民の会、共同代表古賀勝氏であります。紹介議員は村川喜信議員、並川和則議員、北島守幸議員、川崎剛議員、そして私、林田直記でございます。
請願の趣旨については、読み上げて説明に代えさせていただきます。
今、
諫早市の高齢者人口(65歳以上)は2020年4月1日で4万614人に達し、全人口の30%を占めています。
こういう中で高齢者から通院や買い物、いろいろな行事等の参加に
当たり、他市でも広く行われている交通費助成制度を「
諫早市にも設けてほしい」という強い要望が上がっています。
その理由は、主に「バス停や駅まで遠い」「希望の時間に利用できない」「厳しい年金生活の中で
タクシーも思うように使えない」などです。
交通費助成を実現する
諫早市民の会では、昨年から街頭や地域で署名に取り組みました。その数は、新型コロナ禍で行動が制限される中でも、8月17日現在4,122筆に上ります。いかに多くの高齢者が助成制度の必要性を求めているか、想像に難くありません。
諫早市は、現在、地域の公共交通を維持するために県営バスと島鉄に補助し、乗り合い
タクシーを運行しています。これらの施策の拡充を求める声がある一方で、今、
市内全域の高齢者は、皆がひとしく利用できる新しい高齢者交通費助成制度を
諫早市が早急に創設するよう求めています。
以上の趣旨から、
諫早市議会が下記の事項について十分に審議され採択されるよう、
地方自治法第124条の規定により請願いたします。
請願事項、高齢者の交通費助成制度を導入すること。
以上でございます。
32
◯議長(
田川伸隆君)[23頁]
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
次の本会議は、9月9日定刻から開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
午前10時58分 散会
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